IT教育 2020 1 13

 よく言われることは、
日本には、なぜグーグルやフェイスブックのような巨大IT企業がないのかということです。
そして、今後も、そういう企業は出現しないのではないかという不安です。
 これについては、思い当たることがあります。
実は、10年近く前、私はスマートフォンを使っていましたが、
そのころは、多くの人は、まだ従来型の携帯電話を使っていました。
 そこで、知人や友人にスマートフォンを勧めると、
意外な答えが返ってきて、びっくりしたことがあります。
「スマートフォンを買ってもよいが、
そうすると自宅のパソコンは使わなくなる。
ITスキルが落ちてしまうのではないか」
 また、近所の人も、
「そのうち、パソコンスクールに行く」と言いながら、
とうとうパソコンを習得せず、
スマートフォンを使うようになってしまったというのです。
 確かに、今や、スマートフォンで何でも可能になっていて、
いまさらパソコンは不要のように思えますが、
一抹の不安があるのです。
 スマートフォンが被支配者の道具、
パソコンが支配者の道具になる可能性です。
 さすがに、高度なシステムをスマートフォンで作るわけにはいきません。
デスクトップパソコンやノートパソコンを使って開発しているでしょう。
ましや、AIコンピューターの頭脳を作る時は、デスクトップパソコンを使うでしょう。
 さて、ここが本当に怖いところですが、
AIコンピューターが人間を支配する時は、人間にスマートフォンを使わせるでしょう。
人間がパソコンを使いこなすと、AIコンピューターには都合が悪いのです。
AIコンピューターは、人間がパソコンを使うことを禁止するでしょう。
 未来の想像図として、
スマートフォンのみ使う人たちは、どんな人たちか。
デスクトップパソコンやノートパソコンを使いこなす人たちは、どんな人たちか。
それを想像すると、スマートフォンは、人類に幸福をもたらすのか。
 今の若者は、幼少の頃から、スマートフォンを使っていて、
パソコンを使う機会が少なかった、
あるいは、パソコンを使いこなすことができないということを聞きます。
 一方で、諸外国の若者は、日本のようにスマートフォンに夢中になることはなく、
それなりにパソコンを使いこなすということを聞いたことがあります。
これが、国際的な経済格差にならないことを祈りたい。























































































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